MapFan for iPhoneの進化

【車・バイク】 ナビアプリ総合★21 【徒歩ナビ】より

820 名前:キャリア表示について自治スレで議論中[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 23:50:12.26 ID:EF/a4h7l0
昔はmapfanなんかはしにも棒にもかからない評価だったのに、最近は良くなったのか?
いつもナビは最近全然何も言われないな。
最も使えるナビだと思うんだが


824 自分:キャリア表示について自治スレで議論中[sage] 投稿日:2011/10/27(木) 00:51:57.38 ID:+8QJpR1S0
(前段割愛)
>>820
こんなページもあるからね。進化したのであろう。(たぶん)

MapFan(マップファン)のiPhoneアプリだけはやめとけ
http://lifehack2ch.livedoor.biz/archives/51028222.html

本当に進化したのか。気になる。検証してみた。
1.「やめとけ」記事のスクリーンショット


2.iPone3GS + iOS5.0 + MapFan for iPhone Version1.4 ロゴアイコン表示 オン


3.iPone3GS + iOS5.0 + MapFan for iPhone Version1.4 ロゴアイコン表示 オフ

なるほどね。アイコンがごちゃごちゃしていて見づらいとは思っていたけど。ユーザーの要望を吸い上げたのかもしれないね。これは。

iPhone4S狂騒曲

iPhone4Sソフトバンク独占販売が崩れて、auも参入。その料金体系は? 所感として。携帯電話業者は数字の見せ方が汚いね。特にau。2社の料金をまとめておこう。

■1.情報元


■2.企業が見せた数字は?
こんな報道が多かったね。テレビのNEWSで。堂々と。恥を知りなさい。

  • ソフトバンク
    1. iPhone4S 16GB 実質負担額 **0円/月 24ヶ月計 **,**0円
    2. iPhone4S 32GB 実質負担額 480円/月 24ヶ月計 11,520円
    3. iPhone4S 64GB 実質負担額 880円/月 24ヶ月計 21,120円
  • au
    1. iPhone4S 16GB 実質負担額 **0円/月 24ヶ月計 **,**0円
    2. iPhone4S 32GB 実質負担額 430円/月 24ヶ月計 10,320円
    3. iPhone4S 64GB 実質負担額 860円/月 24ヶ月計 20,640円


■3.実際は
ネットの情報を総合すると下記の通りとなる。

  • ソフトバンク
    1. iPhone4S 16GB・・・46,080円 (割賦1,920円/月*24 月額割引-1,920円/月)
    2. iPhone4S 32GB・・・57,600円 (割賦2,400円/月*24 月額割引-1,920円/月)
    3. iPhone4S 64GB・・・67,200円 (割賦2,800円/月*24 月額割引-1,920円/月)
  • au: ※新規/MNPの場合
    1. iPhone4S 16GB・・・51,360円 (割賦2,140円/月*24 月額割引-2,140円/月※)
    2. iPhone4S 32GB・・・61,680円 (割賦2,570円/月*24 月額割引-2,140円/月※)
    3. iPhone4S 64GB・・・72,000円 (割賦3,000円/月*24 月額割引-2,140円/月※)

[情報元]
1.KDDI:iPhone4Sを14日発売、一括価格5万1360円から

広報担当の桜井桂一氏によると、KDDI直営店での本体価格は容量に応じて5万1360−7万2000円。

2.KDDIショップの説明で32GBは61,680円と判明。


■4.本体価格って?
iPhoneに本体価格が設定されていなかったら、こんな手順で端末を入手できるよね。

  1. 新規契約。契約事務手数料 約3000円 → 端末入手
  2. 即刻解約。違約金 約10000円 → 13000円+初回通信費でiPhone4Sが手元に残る
  3. 脱獄&SIMロック解除GPSiPod Touchとして利用 or オクで売却してウマー

これを予防するのが本体価格。携帯回線を解約しても、端末本体の料金は支払わなければならない。「ただで物が手に入る」なんてビジネスモデルは唾棄すべきだし、利用者は自覚すべきだ。安いという幻想を利用して、回線使用料から収奪されている事を。


■6.何が分かりづらいのか?
ソフトバンクの方は割りとシンプルにまとめてある。基本は「各月のお支払い」+通話料となる。途中解約時は、分割支払金の残債を払えば良い。
問題は、auの方だ。穴ボコだらけというべきか。記載されるべき最低ランニングコストが書かれていない。別紙1には一覧表があるが、別途IS NET(315円/月)の加入が前提である。また本体の分割支払額と月額割引についても一切言及されていない。基本料780円+データ通信料4,980円なら月額5760円。ソフトバンクより安いの? と普通は誤解するよね。

巷間では「auiPhone4S販売は11月から/2012年頭から」と言われていた。予定を急遽変更したので、公式サイトへの掲載が間に合わなかったのかもしれない。しかしiPhone4S発売から、既に4日が経過。そろそろ公開しないとまずいんでないかい?

腹立たしいのは、テレビなどで行われた報道。ロクに取材もせず、KDDI広報への確認もせず、電話屋が見せた数字を垂れ流しただけ。こんな言葉を使うのは好きじゃないけど。まさにクズだね。


■7.総括

  • SB:端末本体、料金プラントとも安価。
  • au:通信網がソフトバンクより強い。と言われている。

2台もちではなく電話機をとして使うなら。各自の状況に合わせて選択するしかないよね。自宅の電波状況がソフトバンクでも問題なく周囲の友人がみなソフトバンク利用者なら、ソフトバンク一択。auファンだったり自宅にauの電波しか入らないなら、au。それだけの話でしょ。

iPhone4 各国の価格

暇つぶしに。Apple Storeについて。

iPhone4の定価はいくらか?
日本のApple Storeでは価格表示されないが、外国版では表示されるのであった。

  • アメリカ (/us/)
    1. iPhone4 16GB From $ 199 (15290円)
    2. iPhone4 32GB From $ 299 (22973円)
  • イギリス (/uk/)
    1. iPhone4 16GB From £510 (61215円)
    2. iPhone4 32GB From £612 (73458円)
  • ドイツ (/de/)
    1. iPhone4 16GB ab 629 € (65688円)
    2. iPhone4 32GB ab 739 € (77144円)
  • フランス (/fr/)
    1. iPhone4 16GB À partir de 629 € (ドイツに同じ)
    2. iPhone4 32GB À partir de 739 € (ドイツに同じ)
  • 中国 (/cn/)
    1. iPhone4 16GB From RMB 4999 起 (60043円)
    2. iPhone4 32GB From RMB 5999 起 (72053円)
  • 香港 (/hk/)
    1. iPhone4 16GB From HK$ 4988 (49159円)
    2. iPhone4 32GB From HK$ 5888 (58028円)

為替計算機はMSNのものを使用。小数点以下すべて切り上げ (2011.09.30現在)
タイ台湾韓国日本と同様、価格表示されず。


ソフトバンク@日本版の定価は? 標準プライスプランのページによれば、以下の通りとなる。

  • 日本 (ソフトバンク)
    1. iPhone4 16GB 46080円 (割賦支払い金額 1920円 * 24回)
    2. iPhone4 32GB 57600円 (割賦支払い金額 2400円 * 24回)

[整理]

  • iPhone4 16GB
    1. 米 15290円 ($ 199)
    2. 日 46080円
    3. 港 49159円 (HK$ 4988)
    4. 中 60043円 (RMB 4999)
    5. 英 61215円 (£ 510)
    6. 豪 64557円 (A$ 859)
    7. 欧 65688円 (629 €)
  • iPhone4 32GB
    1. 米 22973円 ($ 299)
    2. 日 57600円
    3. 港 58028円 (HK$ 5888)
    4. 中 72053円 (RMB 5999)
    5. 英 73458円 (£ 739)
    6. 豪 75079円 (A$ 999)
    7. 欧 77144円 (629 €)

[感想]
■1.Fromって何だろ?
各国のApple Storeに共通するのが、(199ドルから)等のFROM表示。これはどういう意味なのだろうか。キャリアが2つ以上の国では定価が統一されていない、ということなのか? (要検証)


■2.アメリカがぶっちぎりで安い?
携帯回線業者との契約次第だから一概には言えないのかもしれないけど。アメリカの価格がぶっちぎりで安く見えるね。この差は何なんだろう? 赤字覚悟で端末はお安く提供シマス、通信費用の請求で遠慮なく激しく回収シマス。というビジネスモデルが徹底されているのかな。


■3.ソフトバンクは良心的?
アメリカを除けば、実はソフトバンクiPhoneは世界でも安い方にランクされていたりする。史上稀に見る円高ドル安の影響が大きいのだろうし、通信費と端末本体の価格なんていくらでも数字操作できるから、一概には語れないんだけどね。ソフトバンクはこの点をピックアップして、「ソフトバンクのiPhone4は安くて良心的」という印象操作しちゃえば良かったのに。Appleのご指導とか、諸処のしがらみとかあったのだろうか。


■4.ソフトバンクは営業ヘタ (数字の見せ方がヘタ)
今回の調査で困ったのは、ソフトバンクのページを探しても「16GB 46080円」「32GB 57600円」という数字が見つけられなかったこと。標準プライスプランの割賦支払い金額から、わざわざ手計算したのであった。定価を見せないのは、「端末単体のみでは売らないぞ」「回線契約と一式でしか売らないぞ」という意思表示と言えるんだけど。同時に、買い手に与える印象という点で、すごく損をしていると思うんだよね。自分だったらこうするのに。
まず先に。「本体はパソコン以上の最新技術を投下したハイテク機器ですよ。ですからお高いんですよ。5万円というお値段になるんですよ」という数字を見せて顧客に現実を突きつける。次に「本体のお値段は、月月割サービスで消し込みますよ」「実質ゼロ円ですよ」という契約プランを展開してオトク感をアピールする。ただこれだけでいいんだ。
ソフトバンクのキャンペーンも、1.本体は高い → 2.弊社の提供するプランで解決! お得です!! と展開しているようではある。でも決定的なのは、1の部分。肝心の本体価格が、一目瞭然ではない。これが致命的なんだよな。32GBの本体は、57600円かかる。この認識がまず必要なんだよ。この認識がない前提で、2年契約とかの縛りばかり強調されるもんだから。「何だコリャ。ハメられてるのか、俺?」と身構えたくなってしまうんだ。数字の見せ方がヘタだなー、と思うのだった。


■5.個人的には
ソフトバンクが設定してくれた定価がありがたかったりする。理由は、中古品として流通する際に定価の縛りを受けるから。欧米圏(ユーロ)のように、32GB:77144円なんて定価を設定されると、中古での流通価格が7万円オーバーとなる。ところが現状では、中古市場での流通価格は32GB:45000円程度。これが、非常にありがたい。中古を手に入れて何をするのかって? 地図見るのに決まってんだろ! ヽ(`Д´)ノ ゴルァ

体験版

■1.プロアトラスSV7:製品説明 体験版
 
【趣味のインターネット地図ウォッチ】 第116回:“超”詳細図を収録、鉄道路線の表示も可能な「プロアトラスSV7」


■2.スーパーマップル・デジタル12:製品説明 体験版
 
【趣味のインターネット地図ウォッチ】 第87回:地図の描画速度が向上、「スーパーマップル・デジタル11」を試す


■3.ゼンリン電子地図帳Zi13:製品説明 体験版
 


[謝辞]
まずは、体験版を提供してくれた各社に感謝致します。毒吐くかもしれないけどね。


[レビュー]
体験版で地図の参照範囲に制限があったり。機能を全て把握してなかったり。まあ体験版でレビューというのも無理だよね。繰り返します。機能面は全く把握できず。ここにスポットを当てると、評価が180度ひっくり返る可能性アリ。
※用語:UI ユーザーインターフェイス。使い勝手。マニュアルを読まずとも直感的な操作が可能か否か等。
■1.プロアトラスSV7
長所:地図が独特で美しい。また1/2500地図は圧巻で、細かい所まで隅々見える。実用に向くかと言えば、ノーと答えるべきであろう。でも偏執傾向にあるマニアには受けるんじゃないかな。また、初期設定で地図の描画領域を広く確保しようとしているのが好印象だね。
短所:地図の拡大/縮小に関するUIが駄目。マウスのホイール操作で拡大/縮小ができず、上部のタブで切り替えるという仕様。Googleマップの操作法に慣れてしまったせいか、プロアトラスの操作法には扱いづらさを感じてしまう。


■2.スーパーマップル・デジタル12
長所:割と中域レベルから詳細地図を見る事ができる。具体的には、1/20000の地図で大きめな建物の輪郭が見えたり、交差名を表示してくれる。どの縮尺地図に、どの程度の情報を盛り込むのか。スーパーマップルはその情報量が比較的多めだと言えそうだ。方向オンチが地図を実用に使う際、最もその心を掴んだ仕様ナノデスヨ。まあ一言でいえば、俺は好きだ。お前ら堅気には、方向オンチの冒険力など理解できないかもしれないがな。
短所:パッと見、上部にツールバーのアイコンと地図タブを配置。機能や使い勝手を重視していると言えるんだけど、その分だけ地図の表示領域を狭めてしまっている。ここが残念というか何と言うか。特定の機能を使い始めたら、また印象が変わって来るのだろうか。


■3.ゼンリン電子地図帳Zi13
長所:UIがWindowsライクでシンプル。直感的に使いやすく、Winユーザーに安心感を与える配置である。プロアトラスやスーパーマップルの操作に戸惑ったのと対照的に、ゼンリンのはスッと入ってくる印象だったな個人的には。またGoogleマップの提供元はゼンリンだ、と言っておこう。既にデファクトスタンダードを取りつつある安定感がある。
短所:ゼンリンが最強かと思いきや、いくらか不満もある。まず、主要交差点名。デフォルトでは一切出てこないようなのだが。設定をいじれば表示されるのだろうか? 次いで、中域レベルでの情報量。良く言えば、処理速度に重点を置いて少なめに配置。悪く言えば、メルクマールが少なくて淡白過ぎ。方向オンチの視点で語るならば。この地図を持って街を歩いたら、少し戸惑うと思うよ。


[夢想]
Galileoマップが半アングラでGoogleマップを切り出すように。これら地図ソフトが、公式に「地図の切り出し+iPhoneでの使用」を許可してくれたらイイナーと思うのだった。PC側にMobile Atlas Creatorの機能を配置し、iPhoneアプリを1000円程度の有料提供にすれば。割れユーザーも予防できるんじゃないかと思ったり。(地図マニアは金出すけどね。葱背負った鴨のように)
この仕様がついたとして、どのパッケージを購入したいのか。うーん。ゼンリンの体験版が何処まで機能制限をかけているのか謎だけど。iOSの標準マップでGoogle Mapsが使える現状を考えれば。自分の場合はこんな感じだな。
マップル≧ゼンリン>プロアトラス

10K以上の身銭を切る以上。やはりプロアトラスのUIを見ちゃうと、マップルかゼンリンに傾いてしまう。使い勝手の良さを追求すればゼンリン。地図の良さ(マニア的追求ではなく実用を想定)で行くならマップル、かな。

地図の提供元

GoogleマップYahoo!ロコ地図をいじっていて、「あれっ?」と思った。酷似している。否。そんなレベルじゃない。全くオナジダ。以前は確か、全く様子の異なる地図だったはずだったのに。ちょっと気になって調べてみる。この疑問に答えてくれたのは以下のページだった。URLと重要部分の引用をしてみる。

Mapion」 CyberMap Japan Corp Yahoo Japan
Yahoo! 地図」 Yahoo Japan 
ODN 路線・地図」 Yahoo Japan
「excite地図」 MapDATA AlpsMAP CyberMap Japan Corp
「YOMIURI ONELINE」 MapDATA AlpsMAP CyberMap Japan Corp
「NIKKEI NET」 MapDATA AlpsMAP CyberMap Japan Corp
「OCN 地図」 2008 INCREMENT P CORP
「MapFan」  INCREMENT P CORP
livedoor地図情報」 INCREMENT P CORP
「MAPPLE  ちず丸」 Shobunsha
NAVITIME」 NAVITIME JAPAN 昭文社/ゼンリン/国土地理院
Googleマップ」 ZENRIN
So-net buzzmap」 ZENRIN
「goo 地図」 ZENRIN DataCom CO.,LTD. ZENRIN CO.,LTD
「msn」 Microsoft Virtual Earth 2007 Zenrin
「地図ログ」 ZENRIN DataCom CO
「PetaMap」  ZENRIN
@nifty 地図」 2009 ZENRIN
BIGLOBE 地図」 POWERED BY Google 2009 ZENRIN

上記は、GoogleマップのようにWeb上で参照できる地図ページの一覧。注目すべきは地図の提供元である。大別すれば以下のようになる。(2009年03月13日当時)

  1. ZENRIN … Googleマップ、その他大多数。
  2. Yahoo Japan … Mapionと提携。
  3. MapDATA AlpsMAP CyberMap Japan Corp … Mapion地図。excite、YOMIURI ONLINE、NIKKEI NET。
  4. INCREMENT P CORP … インクリメントP社提供の地図。自社ブランドMapFanとOCN地図。
  5. Shobunsha … 昭文社提供の地図。自社ブランドMAPPLEのWeb地図。

GoogleマップはZENRIN提供だったのね。恥ずかしながら初めて知った。乙女の心持ちだ。カテゴライズすれば、当時は1.ZENRIN、2.インクリメントP、3.Mapionとなる。うんうん。はっきり覚えているぞ、Mapion。最近はめっきり目にしなくなったけど。このMapionアルプス社の地図を採用していた。アルプス社とは、地図ブランド「プロアトラス」で有名である。

劇的な変化をもたらしたのは、Yahoo!によるアルプス社の買収劇。Wikiによれば、プロアトラスシリーズの販売はクレオ社に移行されている。その後、アルプス社Yahoo!に吸収合併され、解散という結末を迎える事になる。ちょっとわかり難いのが、Mapionの立ち回りだ。アルプス社との提携ができなくなり、ZENRINとの提携に切り替えたということなのだろうか? それではYahoo!地図は?  アルプス社を買収し、その血脈が受け継いだのだろうか。現在のページを確認してみると、そうなっていない。Yahoo!ロコ地図という名称に衣替えをし、ZENRIN提供の地図データを使用している。なんでこうなった?

最新版の一覧表をこさえておこう。

(2011年09月24日現在)

ゼンリン、TUEEEE! ヽ(`Д´)ノ ギャー

地図マニアとしては。ZENRINの地図はもちろん好きさ。でもそれ一色になるのはツマラナイ。「Googleマップではこう表現しているけど、Mapionではこう描いているぞ」という楽しみ方をしていたんだから。いやはや。寂しい限りではある。

参考ページ:
WikipediaCategory:地図会社
Yahoo!カテゴリ:地図

なぞる距離測定

試しに使ってみたんだけど。
イイね。コレ!


なぞる距離測定
HOME iTunes App Store
(2011年09月23日現在) 無料
[操作法]

  1. 前提:要オンライン環境
  2. アプリを起動すると内部にGoogle Maps(標準マップ)が読み込まれる。
  3. 定規のアイコンをタップする。
  4. 指で二点間をなぞると距離が表示される。


[レビュー]
シンプル設計。単純明快。門外漢の推測で恐縮だが、大して難しい処理はしていないはずだ。地図データで2点間の距離を測定するのは簡単だし、それを指でなぞるというUIに乗せるだけ。でもね。自分は思いつきませんでしたよ。こんな地図の使い方を。使ってみると意外に便利。そして、楽しい。何でこんな簡単なこと、思いつかなかったのだろう? これを思いついた発想が素晴らしいですな。まさにコロンブスの卵。開発者さんには賞賛の言葉を捧げたいですわ。

東京時層地図 / 今昔散歩

古地図アプリを2つ、ボンヤリと眺めてみた。東京時層地図と今昔散歩。マニアにはたまりません。門外漢には意味不明です。


■1.東京時層地図
東京時層地図
HOME iTunes App Store
(2011年09月15日現在) 1900円
[レビュー]

▲地図一覧メニュー
下段ツールバー右側のアイコンで地図一覧を呼び出して切り替えができる。



▲現代 > 地図 / 航空写真+地図
先に現代地図で場所を選んでから、地図一覧より古地図を見ましょう、という流れになる。現代地図は、標準マップ(Google Maps)を呼び出している模様。オフライン環境での使用は難しそうだ。Galileoと連携できたら最強なのに。



▲古地図 > 文明開花期 / 明治のおわり
文明開花期。地図が荒いのは、安物の地図だからではない。当時は何もなかったから。それよりも驚くべきは、当時の技術でよくここまで正確に地図が描けたものだなぁと。wikipedia伊能忠敬の項目を調べてみると、日本地図が完成したのは忠敬没後の1821年(文政4年)なのだとか。シーボルトが持ち出したくなる気持ちも分かる気がする。
明治のおわり。気になるのは地図右上あたりの斜線。法明寺? 鬼子母神の敷地も現代よりは遥かに広い。当時は寺社勢力が強く土地を所有していた、ということなのかな。興味深いね。



▲古地図 > 関東地震直前 / 昭和戦前期
関東地震直前。鬼子母神西側に地図記号「文」。学校が出来たようだ。町名が書き込まれ、番地が振られ。大正期、地図の技術は既に確立していたと見てわかる。
昭和戦前期。右下に線路。都電が鬼子母神まで来ているね。民家が増えているのもわかる。京極夏彦姑獲鳥の夏』の舞台って、この辺じゃなかったっけ?



▲左:古地図 > 高度成長前夜             ▲右:地形 > 段彩陰影
高度成長前夜。右上、法明寺の敷地が縮小され学校に。鬼子母神の敷地は、現代と比べても広い。この後、縮小されたという事かな。いったい何があったのだろう。
段彩陰影。千歳橋、鬼子母神の位置にくっきりと陰影が見える。が、マニア過ぎて、感想の持ちようがないですわ。これは。


[所感]
App Storeでは大絶賛の拍手喝采。ただし、過度の期待を抱いて購入するとがっかりするかもしれない。古地図に興味を持つのはマニア中のマニア。好事家しかいないから。散歩とか落語とか池波正太郎とか、何らかのきっかけで過去の地図に興味があるなら垂涎のアプリとなる。現時点であまり興味ない方には「何でこれが1900円なの?」と不満を抱くかもしれない。自分自身は。率直なところ、購入した時点では「ちょっと高いかな?」とやや不満を抱いたのだった。至高のオフライン地図、Mapfanが2300円であるゆえ、どうしてもそれと比べてしまうからね。でも時が経つほどジワジワと喜びがこみ上げてくる。ほら、アレですよ。言いたい事は明日言えと。痴話喧嘩になったら黙りこめと。この地図を持って歩いてみたい。そんな気持ちにさせてくれるのだ。

App Storeで見られる要望の声が面白い。ちょっと列挙してみようか。決して皮肉ではありませぬ。レビューされた方、気を悪くされたらごめんなさいね。

  • 江戸時代、古地図も入れて欲しい

うん。気持ちは分かる。自分もそう思った。江戸の切絵図とかね。ただ、このアプリの特徴は「現代地図と古地図を照応させる」という点にあり、前提として「現代地図と同等の正確さを誇る古地図」が必要になるんですよ。wikipediaによれば、日本全国地図が完成したのは1821年。時代の制約があるので、ちょっと実現困難かなと思ったり。

  • 拡大すると図が荒い

気持ちはわかります。自分もそう思いましたし。でも上記の通り、そもそも「現代地図と同等の正確さを誇る古地図」かつ「詳細に描きこまれた地図」など存在しないと思うのですが。また現状地図の解像度を上げれば対応できそうな気もしますが、ファイルサイズが現状589MBの4倍、16倍になります。地図マニアな方は「それでもかまわん!」と言い出しそうですが。自分にはキツイっす。空き容量、現状2.4Gしかないですから。

  • 奥多摩も東京なので、そこまで地図が欲しい
  • 杉並区久我山以西のエリアがばっさり切られている。23区隅々までカバーして欲しかった。

在住者のご意見。心中お察し致します。23区の要望はアリかなと思うけど。奥多摩の発展は、成長期以後のような。カバーしてもスカスカで、ほとんど何も表示されないんじゃないかと。当方、川崎市在住。ぶっちゃけ、成長期前夜とバブル前夜の川崎地図が欲しいです。

  • 願わくば当時の航空写真も載せて欲しい

超ハイレベルな要望キター! うん。欲しいね。喉から手が出るほど欲しいですぜ。でも、地図としての航空写真が初めて撮られたのは、どの時期からなのだろうか。(wikipedia空中写真」参照)

  • 地名検索はできないのでしょうか

超ハイレベルな要望キター! その2。うん。欲しい。是非とも欲しいです。Google Mapsを作成する手順で地図に情報を付加すれば、実現できそうではあるよね。ただ、その労働工数を考えたら割りに合うのだろうか。1900円というお値段がウン倍にも膨れ上がりそうであり。お手軽価格帯から外れてマスマス先鋭化されたマニアのみ買うものとなり。ちょっと心配です。うーん。文化的資料に投資するという意味でなら、5Kかな。俺は5Kまでなら出しますが。如何?


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■2.今昔散歩
今昔散歩
HOME iTunes App Store
(2011年09月15日現在) 無料
[レビュー]

▲現代
UIはシンプル。画面下部「現代」タブで標準マップ(Google Maps)を読み込み、閲覧したい地点を表示させる。その後、「明治」「江戸」タブで切り替えて表示させるだけ。ちょっと気になるのが、画面上部の検索バーと下部のツールバー。透過されてないため、地図の表示領域を狭めちゃっているね。この点、前掲の東京時層地図は、考え込まれていると言える。



▲明治 / 江戸
江戸期と明治期の表示。江戸期に正確な地図など存在しなかったはずだから、独自の地図を用意したみたいだね。江戸切絵図やその他資料を参考にして創ったと思われる。無かったら創る。その発想が好きです。



▲歴史スポット
地図上には歴史スポットのピンが立ち、それをクリックすると詳細説明が読み込める。歴史好きにとっては楽しい仕様だ。



[所感]
現時点で無料。販売元サイトには(将来有償化を予定しております)と但し書き。
無料アプリとしては秀逸。試しに図書館へ行って調べてみると良い。切絵図や古地図を探して、地点を合わせて突き合わせ、という作業がどれほど面倒な事なのか。そこの苦労に思いを馳せる事ができれば、このアプリの素晴らしさを実感できるよね。ただ、将来有償化というのが寂しい所ではある。「無料だから」と甘めに見ている評価を突き詰めるならば。まず表示領域の確保に心を砕いて欲しい。下部切り替えバーに透過技術を使用したり、上部検索バーをアイコンによる呼び出しに変えたり。さらにヘディングアップ機能をつけて実地での散歩をアシストしたり。お気に入りの地点をブックマーク登録したり。、まだまだ改善すべき点が多いと思うんだ。