体験版

■1.プロアトラスSV7:製品説明 体験版
 
【趣味のインターネット地図ウォッチ】 第116回:“超”詳細図を収録、鉄道路線の表示も可能な「プロアトラスSV7」


■2.スーパーマップル・デジタル12:製品説明 体験版
 
【趣味のインターネット地図ウォッチ】 第87回:地図の描画速度が向上、「スーパーマップル・デジタル11」を試す


■3.ゼンリン電子地図帳Zi13:製品説明 体験版
 


[謝辞]
まずは、体験版を提供してくれた各社に感謝致します。毒吐くかもしれないけどね。


[レビュー]
体験版で地図の参照範囲に制限があったり。機能を全て把握してなかったり。まあ体験版でレビューというのも無理だよね。繰り返します。機能面は全く把握できず。ここにスポットを当てると、評価が180度ひっくり返る可能性アリ。
※用語:UI ユーザーインターフェイス。使い勝手。マニュアルを読まずとも直感的な操作が可能か否か等。
■1.プロアトラスSV7
長所:地図が独特で美しい。また1/2500地図は圧巻で、細かい所まで隅々見える。実用に向くかと言えば、ノーと答えるべきであろう。でも偏執傾向にあるマニアには受けるんじゃないかな。また、初期設定で地図の描画領域を広く確保しようとしているのが好印象だね。
短所:地図の拡大/縮小に関するUIが駄目。マウスのホイール操作で拡大/縮小ができず、上部のタブで切り替えるという仕様。Googleマップの操作法に慣れてしまったせいか、プロアトラスの操作法には扱いづらさを感じてしまう。


■2.スーパーマップル・デジタル12
長所:割と中域レベルから詳細地図を見る事ができる。具体的には、1/20000の地図で大きめな建物の輪郭が見えたり、交差名を表示してくれる。どの縮尺地図に、どの程度の情報を盛り込むのか。スーパーマップルはその情報量が比較的多めだと言えそうだ。方向オンチが地図を実用に使う際、最もその心を掴んだ仕様ナノデスヨ。まあ一言でいえば、俺は好きだ。お前ら堅気には、方向オンチの冒険力など理解できないかもしれないがな。
短所:パッと見、上部にツールバーのアイコンと地図タブを配置。機能や使い勝手を重視していると言えるんだけど、その分だけ地図の表示領域を狭めてしまっている。ここが残念というか何と言うか。特定の機能を使い始めたら、また印象が変わって来るのだろうか。


■3.ゼンリン電子地図帳Zi13
長所:UIがWindowsライクでシンプル。直感的に使いやすく、Winユーザーに安心感を与える配置である。プロアトラスやスーパーマップルの操作に戸惑ったのと対照的に、ゼンリンのはスッと入ってくる印象だったな個人的には。またGoogleマップの提供元はゼンリンだ、と言っておこう。既にデファクトスタンダードを取りつつある安定感がある。
短所:ゼンリンが最強かと思いきや、いくらか不満もある。まず、主要交差点名。デフォルトでは一切出てこないようなのだが。設定をいじれば表示されるのだろうか? 次いで、中域レベルでの情報量。良く言えば、処理速度に重点を置いて少なめに配置。悪く言えば、メルクマールが少なくて淡白過ぎ。方向オンチの視点で語るならば。この地図を持って街を歩いたら、少し戸惑うと思うよ。


[夢想]
Galileoマップが半アングラでGoogleマップを切り出すように。これら地図ソフトが、公式に「地図の切り出し+iPhoneでの使用」を許可してくれたらイイナーと思うのだった。PC側にMobile Atlas Creatorの機能を配置し、iPhoneアプリを1000円程度の有料提供にすれば。割れユーザーも予防できるんじゃないかと思ったり。(地図マニアは金出すけどね。葱背負った鴨のように)
この仕様がついたとして、どのパッケージを購入したいのか。うーん。ゼンリンの体験版が何処まで機能制限をかけているのか謎だけど。iOSの標準マップでGoogle Mapsが使える現状を考えれば。自分の場合はこんな感じだな。
マップル≧ゼンリン>プロアトラス

10K以上の身銭を切る以上。やはりプロアトラスのUIを見ちゃうと、マップルかゼンリンに傾いてしまう。使い勝手の良さを追求すればゼンリン。地図の良さ(マニア的追求ではなく実用を想定)で行くならマップル、かな。